五番館へのご依頼方法② 納経軸の表装

こんにちは。五番館の池田です。


先日より、広島県のお客様より納経軸表装のご依頼を頂いております。


さて、前回ではお客様より裂地が決まったとのご連絡を頂きましたので、

早速、納経軸の裏打ちから表装の作業を進めていきます。


基本的な流れは...

1. 納経軸の裏打ち(1回目の裏打ち)

2. 裂地を納経軸に継いでいく

3. 中裏打ち(2回目の裏打ち)

4. 耳切り(裂地の縁の部分を切り揃えて折り返す)

5. 総裏打ち(3回目の裏打ち)

6. 仕上げ(天地の棒や飾りを取り付ける)

7. 最終仕上げ(風帯を取り付ける)

8. 桐箱に収納する


9. お客様へご連絡してお渡し、です。


順調に作業を進めておおよそ1ヶ月程度で完成します。

法要などでのご使用の予定などでお急ぎの場合には、出来るだけ間に合うように

努力致しますので遠慮なくご相談下さい。


皆さんよくご心配されるのですが、急いだからといって、通常納期の表装と遜色はありません。

時間をかけなければいけない箇所は短縮する事は出来ません。

短縮出来るのは、本来であれば他のお客様のご依頼分と同時進行する工程を

単独で次の工程へ進めたり、桐箱の手配を事前にしておく、くらいです。


ですので実際にはそんなに早く出来上がる事は無いのですね。

そこは五番館のこだわりですのでご安心下さい。



作業が進みスジ廻しという白と紺のラインが入りました。


中裏打ち(2回目の裏打ち)が済み、パネルに貼り込んで乾燥させ、

裂地と画絹(納経軸)の収縮が収まるまでしばらく寝かせます。


その後も後半の作業を順調に進めまして...


最終的にこのような仕上がりとなりました。



各所、いつも通り綺麗な仕上げです。


軸頭は選択出来ますので、今回は透かし金軸を付けさせて頂きました。



実際に掛けて様子を見て検品、隅々まで点検をしてから桐箱へ収納します。

桐箱への箱書きは五番館で手配出来ます(無料です)が、

高野山への箱書き依頼(こちらは有料です)なども可能です。


さらにタトウ箱へ収納し、梱包します。



商品発送のご案内をさせて頂き、出荷完了です。




後日お客様よりご連絡を頂き、とても満足して頂けたようで嬉しい限りです。



商品が到着しましたら掛軸の出来をご確認頂き、

同封の郵便振替用紙にて1週間を目安にご入金をお願いしております。



五番館への大まかなご注文の流れはこんな感じです。

分からない点や、ご相談などはお気軽にお問い合わせ下さい。



また現在、各地の霊場巡礼の最中の方はどうかお気をつけて回られてくださいね。




表装、額装、修復の五番館

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